STORY
「もう何年間、故郷に帰ってないんだっけ 」
都会に勤める若者と帰りを待つ祖父母をテーマに、子供の時からのおばちゃんっ子の主人公が、大人になってから家を出て都会で就職し、故郷に帰ってくる物語です。主人公のちーちーは、おばちゃんの病気きっかけに故郷に戻り、おばちゃんの部屋で思い出がいっぱい入った木箱を見つけます。その木箱はもう壊れていており、修理屋に出す間、ふと台中の路地や商店街を通ると、昔のおばちゃんとの思い出がよみがえり、なんとも言えない気持ちを募らせていました。
このアニメの時代背景には、台湾社会全体が抱える家族像があります。経済成長を続けていた黄金時代には、親は経済と生活のために、子供を父母の元に預けました。地方の若者たちは、生活や夢のために、台北へ行って夢を叶えるため、地元に帰ってこない。こういった家族の形に、感情的には少しためらうことがあっても、現実的には、ほかの選択肢はないのです。
勤めている都会から実家に戻り、思い出に浸る姿は、きっとちーちーだけではないはず。また、劇中には台中の町並みや台湾ローカルフードが登場し、物語を彩ります。皆様の台中市や成長思い出はなんですか?